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堀・船津の中国旅行記
重慶市
三峡クルーズ乗船記

第一部-手続き等


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6月25日夕方、朝天門埠頭第3埠頭21:00出航の三峡下りクルーズ船に乗り込みました。乗船したクルーズ船は、5星級の藍鯨号で、重慶〜宜昌までの3泊4日のコースでした。その体験を2部構成で「三峡クルーズ乗船記」としてまとめました。第一部は遊覧コース・乗船までの手続き・費用等の概要を中心にまとめました。第二部は、実際に遊覧したコースの内容を中心にまとめました。
<三峡クルーズ乗船記ー第一部>
(上りと下りがある)三峡クルーズは、長江を下る船と上る船の両方がありますが、利用者が多いのは、別名「三峡下り」とも言われる様に長江を下るコースです。船の料金は上りも下りも同じですが、上りの方が時間がかかりますから、観光目的の利用客は、圧倒的に下りが多くなる訳です。三峡クルーズ乗船記では、長江を下るコースをご紹介します。
(遊覧船と定期船がある)重慶朝天門発の船は、定期船と遊覧船の2種類があります。定期船は長江を行き来する船の交通機関ですから遊覧船に比べ、乗船時間は短く、料金も安くなっています。両岸の景色を見て楽しむだけなら、定期船でも十分ですし、港々に寄港しますから船を乗り継いで、主な所で下船して観光する事も可能です。遊覧船は、予め目的地と寄港地が決まっていて、寄港地での観光がセットになっています。夜中に見所を通過しないように時間調整も行いながら運航され、運航速度もゆったりですから、定期船に比べ時間がかかり、費用も高くなります。三峡クルーズ乗船記では、遊覧船クルーズをご紹介します。
(遊覧船の主な運航コース)ツアー観光で一番多く利用され運行本数も多いのが、重慶→宜昌(下り)の3泊4日です。ちなみに同区間の上りは1日多くなります。その他、重慶→荊州(下り)4泊5日、重慶→上海(下り)は6泊6日もありますが、運行本数が少なくなります。と言うのも、宜昌から先は、同じような景色の連続で景色を見飽きてしまうからです。重慶から荊州までの遊覧船は、皇家プリンセスシリーズが運航しています。
(遊覧船を運航する会社と船)アメリカビクトリアクルーズ・中国ドラゴンクルーズ・長江海外クルーズ・東方皇家クルーズ・揚子江総統クルーズ、等の会社がありそれぞれが複数隻の船を所有しています。船名は「ビクトリア○○号」「三国号」「長江○○号」「藍鯨号」等があります。これらは一般的に豪華船と呼ばれるクラスで、主に外国人を対象としています。船のランクは星の数で表されますが、ホテルの星級と同じで、5星級が最高ランクです。船は大小ありますが、大体3000〜6000トン級の大きさです。
(三峡下りの主な観光ポイントと重慶からの距離)重慶朝天門港から宜昌までの距離は約650kmです。重慶から主な観光ポイントまでの距離はおよそ下図の通りです。

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重慶朝天門港→(172km)→豊都(豊都鬼城)→(67km)→忠県(石宝寨)→(143km)→雲陽県(張飛廟)→(64km)→奉節県(白帝城)→(5km)→瞿塘峡(全長8km、10元札に描かれた場所があります)→(22km)→小三峡(巫峡の手前にあり、小舟に乗り換えて観光します)→巫峡(全長44q、巫山十二峰があります)→(47km)→西陵峡西部分(全長38km)→稀帰県(三峡ダムがある所で、西陵峡のほぼ中間に位置しています)→西陵峡東部分(全長38km)→宜昌
(遊覧船の料金)遊覧船ランクは、5星級や4星級の様に星の数で表されます。遊覧船の料金は、同じ星の数でも船によって異なります。またオンシーズン(4月,5月,9月,10月)とオフシーズン(3月,6月,7月,8月,11月)では、3割程の価格差があります。およそですが、4〜5星級のオンシーズンでは、2500元〜4000元、オフシーズンなら2000元〜3500元といった所です。この料金は、ツインのスタンダードルームの一人料金です。シングルユースの場合は、95%アップとなります。つまり二人分の料金に近くなります。一人で乗船する場合は、相部屋可にしておけば一人料金になります。また中国人と日本人などの外国人では値段の差があります。例えば、中国人の料金が2100元の時は、外国人は+500元の2600元のようになります。+500元の内容は、船内や下船観光時の外国語ガイド料とサービス料との説明でした。まあ仕方がないですね。
(遊覧船の料金に含まれるもの)船の運賃・乗船期間中の全食事代(3泊4日を例にとると1日目の夕食と4日目の昼食はありません)・1日1回のベットメイキング・1日1回のペットボトル飲料水提供・途中で停泊して下船観光する費用(オプション観光は別料金)・船中ガイド及び各下船観光地観光ガイド費用・サービスチャージ。
(注1)サービスチャージを含んでいますから、船内でのチップは一切不要です。
(注2)下船観光する費用が、遊覧船料金に含まれるか、オプションなのかは、遊船票に記載されています。
(遊覧船の料金に含まれないもの)保険料2元(乗船時に入口で支払う)・オプション観光が数回組み込まれており参加する場合は別料金・その他洗濯代やアルコール飲料など。


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(遊覧船の乗り方)予約段階では、遊船票が発券されます。乗船日時や料金の記載はありますが、何号埠頭から乗船するかの記載はありません。乗船する埠頭の番号は直前(前日くらい)に決まりますから、前日に発券先に確認するか当日現地で確認する必要があります。朝天門港の第1埠頭から第4埠頭は嘉陵江に面しており、第5埠頭は先端に、第6埠頭以降は長江に面した位置関係にあります。当日は、遊船票記載の(乗船)時刻までに埠頭に行きます。乗船時刻は、余裕をもって出船時刻の3時間程前に設定されていますから、多少の遅れは大丈夫です。
埠頭に到着すると、窓口で遊船票を提示して、乗船カードを受けとります。その際、保険料(2元)を支払います。入場口で手荷物検査があります。入場口は長江の水面からかなり高い所にありますから、大型のリフトで下の桟橋まで下ります。埠頭にはたくさんの遊覧船が停泊していますから、係員の案内に従って遊覧船に乗船します。
(宜昌での降り方)一般的な3泊4日のコースでは、4日目のお昼過ぎに宜昌に到着します。宜昌港は宜昌市街の南、夷陵長江大橋近くにあります。しかし、宜昌港の上流(下りの船からは宜昌港の手前)10数キロ手前に葛州ダムがある為、宜昌止まりの遊覧船の多くは、葛州ダムの手前にある「桃花村埠頭(Taohuacun Wharf)湖北省宜昌市西陵区夜明珠路」又は、新世紀埠頭で下船する事になります。(葛州ダム周辺の地図はここをクリック
桃花村埠頭は外国人向け遊覧船専用で、新世紀埠頭は中国人向け遊覧船専用の下船埠頭となっています。定期船で長江を下る人や上りの船を利用する人は、宜昌港を利用する事になります。(注)両埠頭ともまだ未開発状態です。自然の中に仮埠頭を急造した感じで、設備らしい設備も無く交通も不便な状態です。路線バスやタクシーもありません。個人旅行の人は、白タクの車を利用するしかありません。長江を下って、西陵峡東部分が終わりに近くなる頃、河の中程に桟橋が見えてきます。ここが新世紀埠頭で、ここで下船した客は、岸まで500m程を渡し船に乗るのだそうです。それから更にしばらく進む(5km程)と左手に三遊洞が見えてきます。船は間もなく大きくUターンして、桃花村埠頭に接岸します

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桃花村埠頭は、宜昌市街の手前(西側)10km程の所にあります。埠頭とは言っても、林に囲まれた小さな広場で、簡単な桟橋とプレハブ程度の建物がある程度です。ここは下船専用埠頭ですから広場には出迎えの車と白タクらしき数台の車が止まっているだけでした。この広場には大型の車が出入り出来るような道もなく、通りに出るには、林の中の坂道(登り)を5分ほどかけて省道334号線(夜明珠路)まで歩きます。そこに売店や団体客等の大型バス駐車場があります。(船が着いた)広場に停めて客引きしている白タクは、宜昌市街まで100元(以上も)と吹っかけてきますが、値切って50元で乗りました。埠頭から宜昌駅までは約15km、タクシーで30分位です。参考までに書くと、市内のタクシーは初乗り6元で完全メーター制ですが、市外から市内または市内から市外に行く場合は、交渉料金になるようです。路線バスもありますがかなり不便です。最寄のバス停は、省道334号線の売店から市街地方向に2km程離れた所にある「西陵山」駅まで歩き、3番と9番の路線バスを乗り継ぎます。上手く乗り継げても1時間以上かかりますから、多少高くてもタクシー利用が便利です。
葛洲ダムについて簡単にふれておきます。葛洲ダムは宜昌市の西側に位置しており、黄柏河が長江に流れ込む所(葛州ダム周辺の地図はここをクリック)にあります。長江の洪水防止のため、1988年に完成した大型のダムです。年間発電量141億キロワットで、三つの船舶用水門があります。
宜昌三峡空港(Yichang Sanxia Airport)は、宜昌駅から東南の方向に30km程離れた所にあります。タクシーだと4〜50分かかります。三峡ダムからは60km程あります。空港は、国内便中心のローカル空港で路線や便数は限られます。主な路線は、中国国際航空が北京・上海、中国東方航空が武漢・昆明・上海、中国南方航空が広州、四川航空が成都・重慶等となっています。
以上が三峡クルーズに乗船する為の概要です。では、次に実際の遊覧船乗船記をご紹介しますから、ここをクリックして「三峡クルーズ乗船記ー第二部」をご覧ください。

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[特記事項]
記載情報の入手日(=旅行日)
:2012年6月

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.R.HORI & Y.FUNATSU
公開日: 2002.08.10 更新日2013.03.01