堀・船津の中国旅行記
重慶市
三峡クルーズ乗船記

第一部-手続き等


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大足老車站14:20発の長距離バスで重慶汽車駅(一般には菜園(土貝)駅と呼ばれています)に到着しました。
<重慶への入り方>重慶に入るには、主に、飛行機(重慶江北国際空港)・列車(重慶火車駅)・長距離バス(重慶汽車駅で一般には菜園(土貝)駅と呼ばれています)・船(朝天門埠頭)の4つの方法があります。それぞれの方法については、下段の[特記事項]をご覧ください。
<重慶の概要>重慶市は中国に4つある直轄市の一つです。長江上流の四川盆地の東にあって、湖南省・湖北省・四川省・貴州省・陝西省と接しています。もともとは四川省に属していましたが、1997年に直轄市になりました。市の人口は2千9百万人、都市圏人口は671万人です。四川省・甘粛省・陝西省にまたがる山岳地帯に源を発する嘉陵江とチベット高原に源を発する長江の合流点にあって、水運上の要衝となっています。特に三峡ダム完成後は1万トン級の船の航行が可能となり上海等の沿岸地帯とを結ぶ物流の要衝となっています。
<市内の交通>嘉陵江と長江の2大河に挟まれている重慶市には、何本もの大きな橋がかかっていますが、道路は何時も大渋滞しています。また坂の街としても有名で、大河を渡る「長江ロープウェー」や両路口と重慶駅の連絡道となる有料の「王冠エレベーター」などこの街独特の公共交通手段があり、これらも重慶の見所の一つです。
市内の公共交通機関として最も便利なのが、軌道交通(重慶軌道交通)です。現在、1号線・2号線・3号線の三路線が営業しています。軌道交通は、市街地以外は、地上を走りますから、乗るだけでも起伏にとんだ「重慶の山都市」を実感できます。詳しくは下段の[特記事項]をご覧ください。
<気候>重慶を含む四川省の辺りは、四方を山に囲まれた盆地となっています。その為、夏は中国の「三大火炉」との呼ばれる程の高温多湿となります。また「月に三日の晴れ間無し」と例えられる程、曇りや雨の日が多く、年間日照時間の少なさは中国の中でも際立っています。重慶の旅行者は、雨具の用意と夏の暑さ対策は不可欠です。では、重慶の見所を紹介しましょう。
高空公共ロープウェイ(重慶索道1号線)はー長江を渡る公共交通手段として、市民の足となっている他、旅行者の隠れた観光名所ともなっています。重慶では現在この索道1号線のみが営業運転中です。この索道は軌道交通1号線の小什字駅に隣接する長安寺と長江の対岸にある上新街を結んでいて、全長は1166mあります。索道の乗り場は、軌道交通1号線「小什字駅」のB5出口を出た所に、長江索道の看板が出ている5-6階建ての古ぼけたビルがあり、そのビルの最上階にあります。乗車券売り場はそのビルの1階にありますから、まず乗車券を購入し(ちょっと分かり辛い所にある)古ぼけた
エレベーターで最上階の乗り場まで行きます。料金は、一般の公共交通の為、往復10元と割安です。

ビデオ映像はただ今作成中です

索道の乗り場に立つと、そこはナント数100mもありそうな断崖絶壁の上に立っている感じです。断崖の猫の額の様な所に高層ビルが林立しており、乗り場は更にその上にあるのです。「重慶の山都市」を実感できる光景です。運航時間は4〜5分ですが、長江をまたぐ雄大な空中遊泳が堪能できます。22:00まで営業しており天気が良い日は、「世界の4大夜景」と称される重慶市の夜景が一望できます。また眼下には朝天門埠頭に停泊している沢山のクルーズ船や長江を通る遊覧船等も一望できます。個人旅行者の皆さんに推奨したい場所のトップです。ビデオボタンから重慶索道のビデオ映像をご覧いただけます。
人民広場は、1977年に重慶が直轄市になった時に造られた広場で、重慶のシンボルとなっています。人民大礼堂(右の写真)を中心に花崗岩広場や草坪公園から構成されています。人民大礼堂( 入場料10元)は、1954年に北京の天壇を模倣して建築されたもので、重慶を象徴する建物です。一般に解放されているので内部を見学する事が出来ます。最寄駅は起動交通2号線「曽家岩駅」A出口です。
解放碑は、抗日戦争勝利を記念して建てられもので、解放碑を中心に周りは歩行者天国となっています。その周りは、高級ホテルやブランド店、大型デパートが軒を連ねる繁華街となっています。最寄駅は起動交通2号線「臨江門駅」です。
朝天門広場は、重慶市街の東端の長江と嘉陵江が合流する所にあります。古くは重慶城門の1つとなっていた所です。朝天門広場の地下道には旅行のツアーデスクや資料館があります。三峡クルーズの船は、ここ朝天門埠頭から出発します。
三峡クルーズへー朝天門埠頭第3埠頭から、21:00出航の三峡下りクルーズ船に乗り込みました。この続きはここをクリックして「三峡下り」をご覧ください。
<重慶での日程紹介>(6/25)08:40朝食→10:00長都假日酒店チェックアウト(行李はホテルに保管)→(的士)→人民大礼堂→(的士)→解放碑→(地鉄2号)→乗り換え1号線→小什字駅→重慶長江索道1號線(長江ロープウェイ)長安寺→地下鉄1号線→両路口駅乗り換え1号線獅子坪駅→→16:00長都假日酒店17:30→(的士)→18:10朝天門第3埠頭
乗船19:00→出航21:00
<その他の見所>ナイトクルーズ:遊覧時間は19:30〜21:30で、複数の船がナイトクルーズを運航しています。 遊覧ルートは長江大橋と嘉陵江大橋が主です。


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[特記事項]
記載情報の入手日(=旅行日):2012年6月
重慶市内の公共交通:市内はモノレールと地下鉄が走っており移動にはこれが一番便利です。2012年6月現在、重慶軌道交通1号線(地下鉄で東西方向に走る)・同2号線(モノレールで南西方向に走る)・同3号線(モノレールで南北に走る)の3路線が開通しています。路線図は最下段を参照下さい。運賃は1〜6元です。
空港と市内までのアクセス:重慶江北国際空港は重慶市街地の東北21kmの渝北区両路鎮にあります。江北空港と市内への交通は、軌道交通3号線が便利です。空港から重慶火車駅がある両路口駅まで50分程です。シャトルバスは空港から上清寺の民用航空航空券販売センターまで45分程です。料金は15元で、6:00〜20:00の間30分毎に出ています。タクシーに乗ると約30分で130元前後です。
長距離バスのアクセス(江北空港汽車駅):バスの出発ロビーは空港ビル1階にあります。チケット売場は2階にあります。飛行機の到着ロビーとの連絡は、到着ロビー(1階)の出口を出て右側に歩いて行くと長途汽車(長距離バス)の案内版があります。写真の奥に見えるエスカレーターで2階に上がり案内版の通りに進んでいくとチケット売場があります。四川省や貴州省の各都市など沢山の便があります。大足行のバスも1日2便あります
長距離バスのアクセス(重慶汽車駅):重慶汽車駅(一般には菜園(土貝)駅と呼ばれています)は、重慶火車駅とは隣り合わせです。最寄駅は起動交通3号線又は地下鉄1号線の両路口駅です。両路口駅と重慶火車駅は少し離れており急な坂道もあるので有料(1元)のエスカレーターがあります。駅前広場から両路口駅方向を見るとのようになっています。
列車のアクセス:重慶火車駅を利用します。最寄駅は起動交通3号線又は地下鉄1号線の両路口駅です。
船のアクセス:朝天門埠頭から市内の長江沿い各県行き、及び武漢、上海行きの定期船や長江下りの客船が発着しています。三峡下りの観光船もここから発着します。
三峡クルーズの乗り方ここをクリックして「三峡クルーズ」をご覧下さい。
宿泊したホテル:長都假日酒店
美味いもの:重慶といえば火鍋です。四川火鍋よりも辛いと言われる重慶火鍋。店は街の至る所にあり、年中営業しています。斉斉火鍋などのチェーン店が手頃で入りやすいかも。

重慶軌道交通路線図

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.R.HORI & Y.FUNATSU
公開日: 2002.08.10 更新日2013.03.01