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堀・船津の中国旅行記
湖北省

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沙市(荊州)長途汽車客運駅8:55発の長距離バスで、12:40頃武漢の宏基客運駅に到着しました。通常は所要時間は3時間程らしいですが、途中の高速で事故渋滞があり到着がかなり遅れました。途中トイレ休憩もないので、渋滞するとトイレに困ります。この様な場合は中国人の乗客はどうするのでしょうかね。結局皆さん座ったままでした。私も水を飲まないようにしていたので何とか無事に我慢できました。
<武漢の概要>武漢(Wuhan)市は、湖北省の省都で、長江をはさんで武昌・漢陽・漢口の三つの地域(武漢三鎮と言う)に分かれており、江城とも呼ばれています。三つの地域は「武漢長江大橋」など何本もの橋で繋がっています。武漢市の人口は1000万人を超え、車の渋滞と大気汚染は、かなり深刻な状態になっています。特に何本もある橋はどれも渋滞が激しく、タクシーやバスでの移動には、かなりの時間的余裕が必要です。武漢を観光する場合は、観光の的を絞って出来るだけ移動距離を少なくする事がポイントです。武漢は、重慶、南京と並ぶんで三大ボイラーと言われるだけあって、夏の暑さは半端ではありません。武漢に到着したのは6月末でしたが気温が40度近くにも上がっていました。暑いだけでなく、風が無いので(もともと地形上、風はあまり吹かない都市との事です)汚れた空気が更に淀んでしまい、不快指数120%と言いたいところでした。歴史上の出来事から見ると三国時代には呉国(首都は建業=南京付近)の支配下にあった所で、呉の孫権によって建てられた軍事用の物見櫓が現在の黄鶴楼として再建されています。また孫権に使えた武将であり政治家の魯粛の墓が、亀山公園内に再建されています。近代になってからは、1911年10月10日に武昌で起きた反乱が辛亥革命の発端になったという所でもあります。後に「武昌蜂起」と言われる事件です。
<武漢への入り方>武漢は、華中地域全体の中心都市ですから、飛行機・列車・動車組・長距離バス共に利便性は十分です。それぞれについては下段の特記事項をご参照ください。ただ長距離バスは、主要なバスターミナルが4カ所ありますから注意が必要です。4カ所の名称や所在地は、下段の特記事項をご参照ください。長距離バスで到着する時や出発する時は、事前に何処のターミナルかを確認しておく必要があります。また、出発する時は、ターミナルビルの指定された場所から乗車しますが、到着の場合は大混雑している駐車場広場や路上で降ろされ、ターミナルビルを通らないまま下車する事になりますから、事故などに注意が必要です。タクシーの客引きなども凄まじいですから、一旦その辺りから離れて、流しているタクシーを捕まえれば安心です。

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<武漢の見所>黄鶴楼(huang he lou)(地図3)は、 武昌区の長江南岸に位置する小高い蛇山の上にあります。周囲は黄鶴楼景区(公園)となっています。入り口は2カ所で、長江大橋側(地図4)の西門と南門があります。ここでは南門から入るルートを書きます。チケットは80元です。チケット売り場の先に大きな広場と黄鶴楼山門があります。山門を抜けると遥か向うに5層の黄鶴楼が見えます。山門から黄鶴楼までは上り坂で5〜600m程歩く事になります。歩きたくない人は電動カートもあります。参道を登って行くと岳飛将軍銅像や白雲閣(美術館)等があって、間もなく巨大な鐘楼があります。「千年吉祥鐘」です。銅合金製で重さは20トン、直径5m、高さ3mの大きなものです。記述によると、金2.1キロ、銀8.4キロが使われているそうです。普通この手の鐘は仏教寺院を連想しますが、ここ鐘は英文併記でミレニアムラッキーベルと書かれており、めでたい事(ラッキーな事)が千年も続くことを願って、近年造られたものの様です。鐘からは見上げるように黄鶴楼が見えます。
黄鶴楼は、三国時代の223年に呉の孫権によって軍事用の物見櫓として建築されたのが始まりとされますが、現在の建物は1985年に再建されたもので、5層の楼閣の高さは51.4メートルあります。岳陽楼(湖南省岳陽市)、藤王閣(江西省南昌市)とともに「江南三大名楼」の一つです。最上階の5階まで登ることができます。楼閣内には建築当初を再現した部屋や絵画等のゆかりの美術品が陳列されていますから、これらを見ながら登るとかなり時間の余裕が必要です。注目は1階にある大きな陶器制の壁画「白雲黄鶴」です。「その昔、ここにあった一軒の酒屋で仙人が壁に黄色い鶴を描いた所、酒屋は大繁盛しました。しかし仙人は自分が描いた鶴に乗って飛び去った為、店主がここに楼閣を立てた」と言う逸話に基づく壁画です。5階からの眺望は抜群です。西側には雄大な長江の流れと長江大橋が見えます。西側の眼下には西門側の広場が見えます。東側には鐘楼や白雲閣が見えます。武漢の街並みも手に取るように見えます


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帰元禅寺は、武漢長江大橋から、4キロ程の漢陽区にあります(地図7)。黄鶴楼からはタクシーで15分程(5〜6キロ)です。帰元禅寺は清代初期(順治帝=1644〜1661年)に白光和尚によって建立された禅宗の寺です。大通りに面している大山門から中に入ると案内板が建っています。直ぐ近くの小山門が入口です。中に入ると、左右に鐘楼があります。左には放生池があって沢山の亀がいます。正面に見えるのが韋駄殿(右の写真)、その奥が寺の中心の大雄宝殿です。右側に行くと大士閣や蔵経閣、左に行くと羅漢堂などがあります。羅漢堂の大きな500羅漢像(撮影禁止で写真無し)も見所の一つです。
武漢長江大橋を歩いて渡るー武漢長江大橋(地図4)は、長江に架けられた最初の橋です。上下2層構造になっていて、上は4車線の道路と歩道、下が複線の鉄道です。当時のソ連の援助で1957年に完成しました。全長は1156mあります。実際に歩いてみると長さを実感します
<その他の見所>辛亥革命博物館(地図2)ー辛亥革命の発端となった1911年10月10日の武昌蜂起から100周年の記念事業の一環として、2011年に建設されたものです。黄鶴楼南門の南側500m程の所にあります。
晴川閣(地図5)ー16世紀の明代に建てられたのが最初ですが、現在の建物は1983年に再建されてものです。
亀山公園(地図6)-三国時代呉国の皇帝孫権に使えた魯粛の墓があります。
<赤壁行きバスのチケット購入>赤壁行のバスチケットは、宏基客運駅で購入出来ます。駅ビルに入ると中央に案内所があります。右側にチケット売り場があります。左が乗り場の入口です。チケットは3日前から買えます。私の場合は、荊州から到着した時に、翌日の赤壁行チケットを購入しました。車次(バスの番号)と座号(座席番号)は指定があります。料金は40元でした。便数は頻繁で、30分毎位にありました。
翌朝、宏基客運駅発08:20のバスで赤壁に向かいました。この続きはここをクリックして「赤壁」をご覧ください。
<武漢での日程紹介>(6/30)12:40宏基客運駅到着→13:00武漢最佳西方五月花大酒店→黄鶴楼→帰元禅寺→長江大橋を歩いて渡る→18:00武漢最佳西方五月花大酒店
(7/01)武漢最佳西方五月花大酒店→宏基客運駅到着→宏基客運駅08:20発で赤壁へ

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[特記事項]
記載情報の入手日(=旅行日)
:2012年6月
空港から市内までのアクセス:武漢天河国際空港を利用します。空港は武漢市の40キロ程北にあります。傳家坡長距離バスターミナルからは42キロほどあり、タクシーでも1時間10分以上かかります。空港を利用する際は十分に時間の余裕を見る必要があります。
リムジンバスは、空港と市内の(次に記載する)3カ所のバスターミナルを結ぶ3路線で運行されています。傳家坡長距離バスターミナル (現地名称:傳家坡長途客運駅)・武漢新華路長距離バスターミナル (現地名称:新華路長途客運駅)・武漢総合バスセンター (現地名称:金家増長距離バスターミナル)の3カ所です。運行時間はターミナルによって多少の違いがありますが、6:00〜19:00位までで、ほぼ30分毎に運行されています。運賃もそれぞれ多少の違いがありますが、30元前後です。
長距離バスでのアクセス:武昌・漢陽・漢口の三つの地域には、下記4カ所のバスターミナルがあります。行き先によってターミナルが異なりますから、予め自分の目的地を確認しておく必要があります。
宏基長距離バスターミナル(現地名称:宏基長途客運駅)=武漢市武昌区中山路519号 (武昌駅の西側にあり黄鶴楼にも近い場所)
傳家坡長距離バスターミナル (現地名称:傳家坡長途客運駅)=武漢市武昌区武珞路358号 (武昌駅の東側にあり黄鶴楼にも近い場所)
武漢新華路長距離バスターミナル (現地名称:新華路長途客運駅)=武漢市江漢区解放大道1329号 (中山公園に近い場所)
武漢総合バスセンター (現地名称:金家増長距離バスターミナル)=武漢市発展大道170号(漢口駅に近い場所)
鉄道駅:武昌・漢陽・漢口の三つの地域に、それぞれて武昌駅・漢陽駅・漢口駅があります。この中で旅行者の利用頻度が高い駅が武昌駅と漢口駅です。武昌駅は、京広線(北京〜広州)、武九線(武昌〜廬山)、漢丹線(漢口〜丹江)の発着駅です。漢口駅は、京広線(北京〜広州)、合武線(合肥〜漢口)、漢丹線(漢口〜丹江)、漢宜線(漢口〜宜昌)の発着駅です。
動車組でのアクセス:2009年12月に新たに開業した武漢駅と、従来駅に隣接する漢口駅と武昌駅です。ただ漢口駅と武昌駅の動車組は一日数本しかなく、大半は武漢駅を利用する事になります。武漢駅は洪山区にあり、武昌区にある武昌駅からの距離は16キロほどありタクシーで40分ほどかかります。
武漢の地下鉄:地下鉄1号線が江漢区の中山公園を中心として、江岸区の堤角駅から東西湖区の東呉大道駅まで、東西に横断する様に運行されています。2012年12月には2号線が運航開始予定で、完成すれば漢口・漢陽・武昌の3区を南北に縦断する形で運行されるそうです。
宿泊したホテル:武漢最佳西方五月花大酒店(5星)武昌武珞路にあって、武昌駅や傳家坡長距離バスターミナル(宏基客運駅)までタクシーで5〜10分(2キロ)と近い。26階建てでまだ新しく部屋もきれいで広い。
入場料等の費用:黄鶴楼80元、帰元禅寺10元

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.R.HORI & Y.FUNATSU
公開日: 2002.08.10 更新日2013.03.01