黄龍中寺は,明代に創建されたチベット仏教寺院ですが、黄龍古寺の道教寺院と隣合わせで共存するという、秘境ならではの不思議な宗教世界を目の当りにできます。
黄龍中寺から入門口がある標高3145mまでは、木道が整備され歩きやすい下り坂が続きます。周りの景色を見ながらノンビリと歩いて1時間ほどで入門口に着きます。5キロ程です。途中にも沢山の彩池や滝などを見る事ができますが、全部は書ききれませんので、主な見所を標高の高い順に写真で紹介しましょう。
接仙橋→争艶池(上から4番目の彩池群)→娑ツワ映彩池→金砂舗地(水の底に金色をした鱗状のトラバーチンが固まり渓流となった所で、龍が雪山から飛び降りてきたように見える事から「黄龍溝」の名の由来となった場所とされる)→盆栽池→洗身洞(高さ10m幅40m)→飛瀑流輝(高さ14m幅68m。何段も階段状に流れ落ちる梯子状の瀑布)→迎賓池→入門口・ユネスコ登録記念碑・国家重点風景区碑
逸話ー昔々、黄龍溝が大干ばつに見舞われたことがあり、村人が麓の村から水を引いて入れたところ、白く濁ってしまったという(NHK特集「黄龍」から引用)。自然の力だけが作り出すことができる、神秘の世界の逸話ですね。
結びー5000m級の峯々が連なる岷山山脈の、その懐深くに抱かれた世界遺産「黄龍」は、私達の忘れられない風景の一つとして永く心に残る場所の一つとなりました。
<楽山へ>翌早朝、私達は空路で成都を経由し、楽山へ向かう事にしました。この続きは「楽山」をご覧下さい。
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