貴州省は人口370万人を有し、中国の中でもカルスト地形が美しい事 で知られます。鐘乳洞や滝が沢山ある他、奇岩や渓谷も多く省全体が天然の公園と言った感じです。又16の少数民族が居住しており少数民族の割合が高い省でもあります。反面起状にとんだ地形は交通の条件を悪くし、経済の発展を遅らせる要因にもなっていますが、その分手付かずの自然や少数民族の暮らしに直接触れる事ができるとも言えます。
貴陽市は、その貴州省の省都で人口約311万人で、海抜1070m、周囲は山に囲まれ年間を通して15度前後の温暖な気温です。貴州には「天に3日の晴れ間無く、地に3里の平地無く、民に三分の分も無し」と言う言葉があるそうですが、到着日から曇天・時々小雨模様でした。
林国成さん は、私達の中国の友人の従兄弟さんで、貴陽のホテル能輝酒店 の予約の他、観光のお世話もしてくれました。(林さんその節は有難う)
貴陽市は貴州省観光の起点です。貴陽市は省の中心に位置している為、省内のほとんどの観光地は観光バスで一日コースの範囲内にあります。各方面行きの観光バスツアー が沢山組まれているので、主要なホテルであれば、ホテルからの直行直帰が出来て便利です。但し、オフシーズン(11〜3月)は観光バスが減って、交通も宿泊も不便になりますから注意が必要です。
貴州省観光で注意する点があります。貴陽市以外は、衛生状態やトイレ の設備がかなり遅れている事です。観光ツアーで立ち寄るレストランの昼食は、中国人でさえ手をつけなかった人が居たほどでした。ましてやなれない日本人の場合は、非常食の持参をお勧めします。水はペットボトルが売っていますが、見かけを気にする人は、市内で1本買って持参したほうが良いでしょう。
少数民族衣装をまとった人との出会いは、貴陽市内では、全くありませんでした。地方の村に足を運ぶしかないようです。しかし貴陽の歴史は古く、戦国時代(前403〜221年)楚の国があったところで、古跡が多く残っています。又旧市街もあちらこちらに残っていますから、貴陽市内では、古い歴史を偲んでみるのが良いと思います。それでもどうしても少数民族に会いたい人は「金家福」がお勧めです。ここは毎晩少数民族ショーがおこなわれているレストランで、私達も結局2晩連続でここで夕食しました。(左枠内のボタンを押すと少数民族ショービデオ映像がご覧いただけます)
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