貴州省は人口370万人を有し、中国の中でもカルスト地形が美しい事 で知られます。鐘乳洞や滝が沢山ある他、奇岩や渓谷も多く省全体が天然の公園と言った感じです。又16の少数民族が居住しており少数民族の割合が高い省でもあります。反面起状にとんだ地形は交通の条件を悪くし、経済の発展を遅らせる要因にもなっていますが、その分手付かずの自然や少数民族の暮らしに直接触れる事ができるとも言えます。
安順市は、貴陽市の西約100kmの所にあり、標高は1393mあります。人口70万人の安順地区の中心地です。
貴陽市から安順市までは、高速道路が開通しており、一日コースの観光バスも沢山出ています。私達も、貴陽のホテル能輝酒店 前から出発する、安順方面の一日コース観光バスに乗る事にしました 。早朝6:00過ぎの出発で、ホテルが用意してくれた軽食の弁当をもってバスに乗り込みました。同乗者は全部中国人でガイドの案内も中国語でしたが、中国人のご夫妻とも片言ながら会話も弾み記念撮影 もしてしまいました。私達が目標にしたのは、この地方に多く住んでいる少数民族の村を訪ねる事と東洋一の滝、黄果樹大瀑布を見る事でした。
観光バスは、貴陽を出るとまもなく一般国道沿いに走ります。周りにはカルスト特有の山が 見え始め、畑には一面の菜の花が広がってきます 。国道沿いの所々で、民族衣装を着た人々を見かけるようになります。やがて畑の中でバスが停まりました。ミャオ(苗)族の一つ尖尖苗族の村でした。
ミャオ族は、中国でも長い歴史をもつ民族の一つであり、4000年前の史籍の中に登場するほどです。ミャオ族は貴州省の他、湖南省、湖北省、四川省等にも沢山住んでいますが、長い歴史の中で、あちらこちらに移住し、言葉や習慣だけでなく、服装や頭飾りも、それぞれに異なるようになったと言われています。それだけに、一口にミャオ族と言っても、何ミャオなのかは、なかなか見分けがつきません。代表的なものには、長い髪を持つ「長角苗族」や「長裙ミャオ」「短裙ミャオ」などがあります。ここに登場する尖尖ミャオ族の名前は、貴州省旅行の先輩、吉川団十郎先生に教えて、いただきました。吉川先生有難う。
ミャオ族村の入り口で歓迎を受け 、村の広場に着くと、既に他の観光グループも来ていて、村の人達の踊りが見られました 。でも私達が興味を持ったのは、ろうけつ染めを作っている所や、村の子供達がお母さんに髪を手入れしてもらっている所 など、普段のミャオ族の生活でした  。再び私達のバスは、安順市を目指しました。(左枠内の から、少数民族「尖尖ミャオ族」村や黄果樹大瀑布などを動画でご覧いただけます)
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