堀・船津の中国旅行記
福州市 武夷山市 長沙 黄山

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黄山、安徽省の南部にあり、上海の西南400kmほどのところにあります。ご存知、山水画の世界として有名なところです。黄山風景区の面積は154平方キロありこの中に、1800m級の3つの山があり、山全体が奇峰・奇岩からなっています。
上海から屯渓区へー黄山の最寄の空港は、黄山市屯渓区の郊外にあります。私達は上海から空路、黄山空港に向かいました。ほんの一時間たらずですが、途中窓からは沢山の湖や川が見えます。このフライトの途中には、有名な杭州の街もあるのですから。その日は、屯渓区に宿泊する事にしました。屯渓区は、黄山市の政府や商業の中心なので、ガイドやホテルの手配、次の旅行地へのチケットの手配などに便利です。それに、宋や明の時代の街並みが残されている屯渓老街があります。
老街は1キロ余りの通りの両側に、白壁と黒い屋根瓦の商店が建ち並んでいます。石畳の道を歩けば、宋や明の時代を連想できそうです。白磁で知られる景徳鎮の街も近いため、景徳鎮や掛け軸の骨董品もあり、見てれば楽しいですよ。でも、買うなら、素人は安いお土産程度の方が無難でしょうね。
黄山登山の起点は、屯渓区から北へ6〜70km行ったところにある、温泉区です。ゆっくり登りたい人は、むしろ温泉区に泊まる方が、良いと思います。
登山ルートは、幾つかありますが、前山(慈光閣から玉屏ロープウエイがあります)から登り、後山(后山)方向に縦走して、雲谷寺に下りる(雲谷ロープウエイがあります)のが一般的コースです。参考までに、前山とは慈光閣からの登山道がある側の全体を言い、後山とは雲谷寺からの登山道がある側の全体を言います。黄山を一日で見るには、このコースが良いようです。なぜなら黄山の見所は、前山に集中しているので、午前中の陽の光の方が、より景色が綺麗です。

玉屏ロープウエイは麓の慈光閣と玉屏楼を結ぶ、全長2176mのロープウエイで標高差は753mあります。玉屏楼の標高は1680mで、降りたところには、ホテル・レストラン・土産店・トイレがあります。

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すぐ歩き始めず、ここで一息入れて高地の気圧に慣れましょう。なにせこの山は岩山なので、いたる所に急な階段や岩場があって、登り下りが大変なのです。一息入れながら、ロープウエイで登って来た方向を眺めると雄大な眺めが楽しめます。左に高くそびえる岩山は、天都峰(1810m)で黄山で3番目に高い峰です。
蓮花峰は、黄山で最も高い峰で、標高1,864mあり、玉屏楼の背後にそびえています。この蓮花峰を右手に見ながら、歩き始めると程なく、蓮花峰の登山口になる「蓮花峰料金所」に着きます。これを登るのはチョット骨が折れますが、ここは黄山観光のハイライトですから気合を入れて頑張りました。観光案内書では、「雲海に沢山の峰々が島のように浮かび・・」とありますが、この日は秋の晴天で、雲海の変わりに
峰々が一望できました。
光明頂は、標高1,840mで、黄山で2番目の高い峰です。蓮花峰を下りてからも、狭くて急な坂や階段を上がったり下りたりで、景色など見てる余裕もないまま、しばらく歩くと、丸いドームがある建物が見えてきました。1955年に作られた
気象台の建物で、ここが光明頂です。
ここで一休みすると
後は結構楽でした。体が慣れてくるのと、登り下りも緩やかになってくるからです。そしてこれまでの岩肌むき出しから、松などの木々が多くなり、巨大な盆栽を見ているような景色になります。途中には、飛来石・夢筆生花などの奇岩・奇松が沢山見られます。やがて、後山側の雲谷ロープウエイに着きます。
雲谷ロープウエイは
始信峰と麓の雲谷寺を結ぶ全長2804mのロープウエイで標高差は773mあります。下りの秋の夕日に映える岩肌と紅葉が印象的でした。雲谷寺カらは、観光ツアー等の送迎の車や、温泉区との連絡バスが発着しています。


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特記事項 山中は、夏の晴れ間でも休憩している時は、寒いし、風もありました。ウンドブレーカーが重宝です。 星クラスのホテルに泊まるなら、夏秋のシーズンは、予約が無難のようです。
美味いもの 
安徽料理は「徽菜」と呼ばれています。安徽省は北の平原地帯から、南部は山地となっており、省の3分の2は、丘陵地帯となっています。その為、食材は、竹の子・わらび等の山菜や、野生鳥獣肉が中心です。中でもすっぽん(亀)は日本では高級食材ですから、ぜひ食べて見ましょう。その他は、特別に印象に残る上手いものは、ありませんでした。(地元の方ごめんなさい)
特産品 安徽といえば、なんと言っても中国茶です。中でも鉄観音茶は日本でもお馴染みです。しかしもっと世界的お茶がありますよ。世界の三大紅茶と言われる、祁門(キーマン)紅茶です。なんと黄山の近くに、祁門県と言う地名もあるのでビックリです。この祁門紅茶は英国のエリザベス女王が好んで飲まれるそうです。その他にも緑茶などいろんなお茶があります。でも、お土産店のお茶の値段を聞いてウーンと唸ってしまいました。試飲だけにしとこうっと・・。

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.R.HORI & Y.FUNATSU
公開日: 2002.08.10 更新日2013.03.01