館内は撮影禁止なので、ここで写真が紹介できないのが残念です。このミイラは、前漢時代の長沙国宰相夫人「辛追」であるとされています。最初に発掘された一号墓からは、ミイラと共に、3000点にものぼる副葬品が出土しました。その中で最も有名なのが「簿如蝉翼の素紗単衣」と呼ばれるT型の帛画は、長さ2.05メートル、天上や人間社会、地下の世界の情景が描かれています。発掘はその後も数年間続き、2,3号墓まで発掘されています。
天心閣公園は、五一路の南側にあり、高さ30mの城郭の上に立つ三層の楼閣に登ると、長沙市内が一望できます。公園内では、凧揚げやマージャンに興じる市民の、のどかな姿が見られました。(上左枠内のボタンを押すと天心閣公園や岳麓山ロープウエーのビデオ映像がご覧いただけます)
馬王堆漢墓陳列館や天心閣公園は、市の東側、すなわち南北に流れる湘江の東側にありますが、湘江の西側には、毛沢東が青年時代を過ごした、岳麓山があります。私達はタクシーで岳麓公園北大門に向かいました。
岳麓公園は、岳麓山を中心とする36平方キロが公園となっています。北大門と東大門があり、北大門から岳麓山に登るロープウエーが出ています。頂上はハイキングコースにもなっており、眼下に湘江の流れを、その向こうには長沙市が、パノラマのように眺められます。ロープウエーを下りて東の方に歩いていくと、九龍壁(9匹の龍が描かれた壁)や、岳麓山寺があります。
その中の一つ、愛晩亭は毛沢東が青年時代を過ごしたところで、中国4大名亭の一つとされています。
湖南料理は、中国八大料理の一つに数えられます。日本では四川料理は辛い事で知られますが、湖南料理は中国一の辛い料理と言われます。でも辛いだけではありません。既に2000年も前から、蒸・煎・焼・燻・塩付けして干したもの等、の調理技法があったと言われる程で、街のいたるところに、有名店から大衆向けまで、沢山の特色ある飲食店があります。観光が終わったら、街へ出て、”アレ、コレ”と人が食べているものを指差しながら、チャレンジするのもおもしろいですよ。
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